【性格も才能~ネガティブだからできること~】

皆さん、こんにちは!モチベーション行動科学部3年のたっつーです。
今回は性格についてお話したいと思います。

あなたの性格はポジティブですか?ネガティブですか?
一般的にはポジティブな方が良く言われがちですが、私は本当に重要なのはネガティブな人たちだと考えています。

例えば、文化祭の準備をしているとしましょう。
あなたのクラスは食品系の企画をやることになり、あなたはポジティブな性格からクラスの企画リーダーを任されました。
あなたは企画の実行に向けてメンバーの役割分担や、スケジュールを作っていきますが、そこであるネガティブな性格のメンバーが一言いいます。
「当日にお客さんが混みあったらどうするの」
「途中で材料が足りなくなったらどうするの」
「保健所の基準はクリア―できてるの」…etc

あなたはこれを聞き、この後どう行動しますか?

実はこれは私の実体験です。正確に言うと、6月に開催される「未来祭」で私が企画リーダーとして働いたとき、一人の男子のクラスメートから言われました。
当時私は役割分担として「広報部」、「装飾部」、「調理部」、そして企画の計画を考える「企画部」という4部署の編成を考えていたのですが、この言葉を聞いて私は、彼を「企画部」のリーダーに配置しました。実際、その判断により企画は大成功し賞まで頂きました。

なぜこのような結果になったのか?
なぜなら彼の言葉で「最悪の事態」を事前に免れることができたからです。

彼のようにネガティブだと言われ、自覚している人には企画などを見ると「もしこんな状況になったら…」と実行する前から不安になる人が多いです。
しかしそれは、「最悪の事態」の対処を考えることができ、対処を考えていれば本番になっても慌てず動くことができるという素晴らしい能力です。一種の予知能力と言っても過言ではないかもしれません。
実際、本番では彼が想定した事態は発生しました。しかし予めそれを考えてもらったお陰で未然に防ぐことができたのです。
逆にポジティブな人はこのような「最悪の事態」を考えることは苦手な人が多いです。企画などを見るとすぐにでも実行したいと考えるタイプが多いでしょう。
どちらのタイプも計画の実行には不可欠です。
しかし私自身はどちらかというとポジティブな性格のため、彼のようなネガティブな性格から生まれる「最悪の事態 想像力」はとても羨ましいと思っています。

今回は例を未来祭の企画にしましたが、実際の社会では多くの「最悪の事態」を想定する場面があります。
例えば地震や津波などの震災は常に発生する危険があります。この「最悪の事態」が発生した場合、「被害を最小限にする」「死者を出さない」「全員避難できる」にはどうしたらいいか対処を考えるということを学校や、市役所・区役所、そしてそこに住む私達は考えなければいけません。
こんな時、色んなパターンの「最悪の事態」を考えられるには「ネガティブ」の才能を持った人が必要です。

ネガティブってすごいですよね。
もしあなたがポジティブな人なら、企画を実行する時は必ずネガティブな人と相談するのがいいでしょう。
もしネガティブなら性格なら、ぜひその才能を磨き、どんなことに対しても色んな「最悪の事態」を考えられるようになってほしいと思います。
でも対処まで考えるのは難しい…と思っているならば色んな人に頼って、一緒に考えてもらいましょう。対処にはポジティブもネガティブも関係ありません。むしろ多くの人がいればそれだけ対処の数ができますから、一層最悪の事態を免れやすくなります。

あなたが持っている「性格」は頭の良さや運動能力と同じ、「才能」です。
勿論性格は努力によって変えることもでき、それにより人生がうまくいくこともあるでしょう。そうなった人は実際にたくさんいますし、とても尊敬します。
でも生来の自分の良い所も見逃さず、受け入れることを忘れないでください。
良い所があるのに、変えたせいで消えてしまったらもったいないです!

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