茶道のドキュメンタリー映画

昨年の秋から茶道のドキュメンタリー映画にかかわっている。
今までの能の映画『能楽師 伝承』や自転車の映画『海と自転車と天橋立』とちがい、自主製作の自主映画ではなく、注文仕事である。
そして私は茶道を習ったことがない。
亡くなった母は60歳過ぎてから女学校時代に親しんだ短歌や茶道の稽古を始めたので、茶器などは家にあったが、私はあまり興味がなかった。
ところが映画を作ることになったので、突然茶道を勉強する必要に迫られた。
プロデューサーがいろいろ本を貸してくれたり、基礎的なことを教えてくれるので、とても助かっている。
私が作っているのは遠州流の茶道の映画なので、この流派の祖先で江戸時代初期に活躍した小堀遠州(こぼりえんしゅう)についても勉強を始めた。

文化表現学科
田中千世子